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もし目の前で人が突然発作で倒れたり、顔面蒼白になるさまを見ると誰でも慌ててしまうことでしょう。
ましてや、ご自身のお子さんがそういった症状に見舞われたらパニックになっても無理はありません。
大抵は1分から数分で症状がおさまり、10~20分以内に意識が回復することが多い、ということを知っておく必要があります。

ここでは、慢性的な脳の疾患である「てんかん」の、具体的な症状の種類や特徴・原因を学んでいきます。
100人に1人の割合で発症し、老若男女問わず誰しもが発症する可能性があるため、きちんと把握して対処できるようにしましょう。
また、対処を誤る可能性を減らすために、てんかんに似ている症状も併せて学んでいきます。

てんかんの症状ってどんなもの?

てんかんは、脳の慢性疾患であり、発作を繰り返す脳の病気です。
脳に存在する神経細胞は、身体の各部への命令を電気信号で伝えていますが、突如発生する電気的な興奮・刺激によって発症するとされています。

てんかんの症状は、電気的な興奮が発生する箇所によって起こる症状の種類が異なります。
大きく分けて2種類存在しており、部分的に症状があらわれる部分発作と、全身に症状があらわれる全般発作に分類されます。
さらに詳しく言えば、部分発作は脳の一部の神経細胞が異常興奮を起こしているもので、意識障害を伴う場合は複雑部分発作、意識障害が見られない場合は単純部分発作と言います。

一方、全般発作は脳全体の神経細胞が異常興奮を起こすことで発症します。
全てにおいて意識を失うことが前提とされており、筋肉のけいれんや硬直などさまざまな特徴が見られます。
さらに厄介な点として部分発作だけで治まる場合もあれば、部分発作から全般発作に発展・変化する「二次性全般化発作」もあるため注意が必要です。

ここからは具体的な症状を見ていきましょう。
目を開いたまま瞳が上向きに動いて白目を剥き、歯を食いしばったり呼吸が一時的に止まったり、けいれんを起こすのを大発作と呼びます。
手足がガクガクと動く間代発作や、身体が硬直する強直発作、硬直した状態からけいれんが起こる強直間代発作や全身の力が抜けて卒倒する脱力発作なども大発作に含まれます。

また、身体がピクッと反応するミオクロニー発作や、意識はあるものの首や目がコントロールできず勝手に動いてしまう運動発作、明瞭に喋れなくなったり脈絡のない会話をする失語発作といった症状は、部分発作に分類されます。
複雑部分発作に含まれる、会話の途中に前ぶれなく意識を失ったり、身体の全ての動きが停止する症状は側頭葉起源・欠神発作と呼ばれます。

この他、本人に自覚はあるものの傍目からは分かりにくい発作もあります。
身体の一部分がしびれたり一時的に感覚がなくなってしまう体性感覚発作、気分が悪くなったり目眩を起こす自律神経発作、視角や嗅覚・聴覚などが過敏になったり何かしらの異常が見られる感覚発作などが挙げられます。
不安や恐怖心をあおる精神発作などを含め、一見すると精神疾患と区別がつきにくく判断が遅れやすいです。
これらの症状が見られた場合は、専門の医師による脳波のチェック以外にてんかんであるかどうかを判断・診断することは困難です。

ただ、このように発作の症状は多彩ではあるものの、患者・個人ひとりひとりに見られる症状はほぼ一定です。
同じような発作・兆候が繰り返し起こることが、てんかんの特徴であるからです。ご自身やお子さんの症状を細かく記録しておくことが大きな対策となります。

発作を起こしている最中は、脳の中の電流が乱れており、その際に脳波を測定すると異常な波があらわれます。
そのため、てんかんの診断は脳波の測定を用いるのが一般的とされています。

てんかんと間違えられやすいその他の病気の症状

一口にてんかんと言っても、実に症状が多彩です。そのため、てんかんに似ている病気もいくつか存在します。
似ている病気を把握して、判断の手がかりにすることも大切なので、きちんと学んでいきましょう。

てんかんに非常に似ている病気に「熱性けいれん」があります。
熱性けいれんとは、風邪をはじめとする38℃以上の高熱が発生した際に、意識消失とともに全身がけいれんする症状を指します。
小児期・乳幼児期に見られる一般的な発作性疾患のひとつであり、ひきつけという呼び名もあります。
発症しやすい期間は生後6ヶ月から5歳頃までの時期と広く、発熱後24時間以内に1~3分程度のけいれんを起こします。
見分け方としては、熱性けいれんは発熱時にしか起きませんが、てんかんの場合は発熱時以外にも発作が起こります。

熱性けいれんが見られた後にてんかんを発症する確率が上昇する、という報告がなされているため熱性けいれんが起きた際には注意が必要です。
ただ、このふたつの症状の因果関係までは証明されておらず、熱性けいれんの後必ずしも発症するという訳ではないものの、警戒しておいた方が良いのは確実です。

次に、「急性脳症」もよくてんかんに似ている病気として挙げられます。
急性脳症とはウイルス感染症によるものが原因で発症するものであり、感染症によって急激に脳の内部にむくみが発生して、意識のレベルが低下・混濁する病気のことを指します。
花粉症のように、身体の中に入った異物(この場合はウイルス)に対して過剰な免疫反応、生体防御反応を示すため、全身の血管に炎症を起こして意識障害やけいれん、嘔吐や血圧の上昇、呼吸の変化・異常などが見られるようになります。

多彩な症状のうち、中でも意識障害やけいれんといったものは、てんかん発作時と非常に似ています。
区別の仕方としては、てんかんの場合は原因の疾患が分かりにくいケースが多いのに対して、急性脳症の場合はインフルエンザウイルスや、急性胃腸炎の原因であるロタウイルス、突発性湿疹の元凶であるヒトヘルペスウイルスなど原因菌がはっきりしています。
そもそもの発症要因が明らかであるため、その原因菌の根絶治療が最も有効な対処法となります。

他に似ている病気として「髄膜炎」があります。脳や脊髄を覆う膜である髄膜が、炎症を起こすことによって諸症状が発生します。
主に見られるものとしては高熱や酷い頭痛、悪寒・嘔吐といったような、風邪に酷似した症状が多いです。
また、急性脳症のように意識障害やけいれんといった症状を引き起こすケースも多いです。

てんかんと似ている症状を引き起こす髄膜炎ですが、こちらの場合発症から24時間~48時間以内に命に関わる事態に追い込まれるため、非常に危険な病気です。
対処法としては髄膜炎菌の滅菌しかないため、風邪のような症状から事態が急変してけいれんを起こしたり意識障害が見られたら、速やかに病院へ行きましょう。

てんかん症状が起こる前に予兆はある?

てんかん自体はさまざまな症状がありますが、個人にあらわれる症状はパターンが決まっています。
さらに言えば、発作が起きる前に予兆はあることが多く、その予兆に見られる兆候・特徴もある程度同じ症状・パターンである場合が多いです。
従って、予兆の特徴を知ることであらかじめ発作を防いだり、発症しても軽減させることができます

一般的に見受けられる予兆の兆候を見ていきましょう。
手足がピリピリしたり電気が走ったり、感覚が薄くなったり、手足が動かせない・熱い・冷たいといった予兆を、身体感覚症状と呼びます。
点や星、線や円・球体など色々な形が視界に浮かぶ視覚症状、キーン・カンカンなど機械的な音や金属的な音、人の声や雑踏の音など聴こえるはずのない音が感知される聴覚症状なども予兆の一種です。

他にも、めまいやふらつきなど身体動揺感や、焦げた匂い・硫黄の匂いといった嗅覚症状、苦い・甘い味がするといった味覚症状なども挙げられます。
胃腸がもたれたりゴロゴロするといった内臓の違和感、頭痛や動悸、恐怖感や拍動の乱れなど非常に多種多彩です。

また、これらの予兆よりもさらに1時間もしくは半日前や2~3日前など、かなり前の段階から身体がサインを示す場合があります。
この場合前駆症状と呼ばれ、むやみにイライラしたり不安になったりなど情緒不安定な状態に陥ったり、頭痛や目眩といった身体的弊害があらわれたりという症状が代表的です。

こういった予兆や前駆症状は、部分発作を発症する人によく見られる傾向にあります。
もちろん、万人に当てはまらないとはされているものの、症状の重度の差はあれど何かしらの予兆や前駆症状が見られる場合が非常に多いです。
そのため、発作日記には発作が起きた時だけに限らず、予兆やさらに前の段階から感じた違和感を細かく記録しておくことが大切です。
これにより、予兆と思われる症状がわずかでも見られた際に、自身や周囲が対処できる範囲が広がるからです。

たとえば、手首のどのあたりまで痺れはじめたらてんかんの発作が起き始める、耳鳴りの音の大きさがどのあたりまで上昇すれば発作へと発展するなど、こと細かに記すことで傾向を把握して、発作が来るタイミングを遅らせることができます。
そうすれば、前もって安全な位置へと移動したり、ベンチに横になるなどして転倒によるケガを防いだり、周囲に配慮する余裕ができ本人も家族にも心の余裕が生まれます。
記録して分析を進めることにより自己コントロールの精度を上げることができれば、意識障害が生まれる瞬間を減らしたり、手足のけいれんそのものをなくしたりといった大きな成果を挙げることができるでしょう。

さらに、迷走神経刺激療法を実施している場合、予兆を感じ取った際にマグネットモードを使用することによって、発作の抑制ができる可能性が上昇します。
発作日記による傾向の分析の効果の大きさは個人差があるものの、本人の身体・体調の変化の傾向を知る上で大きく役立ちます。

てんかん症状の原因

症候性てんかんは慢性的な脳の疾患であり、その多くは部分てんかんとされています。
症候性てんかんの原因としては、妊娠の段階による遺伝や出産時に起きた何らかの問題による脳損傷といった先天性のもの、頭部外傷・脳の感染症といった生後に見られる後天性のもの、これら2つが挙げられます。
てんかんの厄介な点は、発症のタイミングがランダムである点です。
特に後天性のものに見られる傾向として、頭部外傷など何らかの問題が発生した直後に発症しだすケースもあれば、事故から2~3年たって発症するケース、さらには10年もの歳月を過ぎてから発症するケースもあります。

具体的な原因を見ていきましょう。
一部のてんかんに見られる原因として、先天的なものである「遺伝」が関係している場合があります。
主な病例・症例としては、常染色体優性家族性側頭葉てんかんや、良性家族性新生児てんかんといった遺伝性のてんかんが挙げられます。
またこういった症状が直接的に遺伝していなくても、神経線維腫症I型や結節性硬化症といった、てんかんを起こしやすい脳の構造異常が遺伝する、間接的な遺伝が原因となっている場合もあります。
注釈として、「良性」の冠がついた種類に関しては年齢に依存するものが多いため、例外はあるものの小学校高学年から中学校までの時期に治るケースが多いです。

幼少期に見られる症状は先天性のものの他に、出産の際に原因が発生している場合もあります。
出産時に難産であり、時間がかかってしまったが故に新生児が低酸素脳症になってしまい、数年経ってからてんかんを発症するというケースです。
もちろん交通事故などに遭遇して、強く頭を打って半日以上目が覚めないなど「高エネルギー外傷」と呼ばれる強い頭部への外傷・損傷も原因となりえます。
ただし、階段や公園の遊具から頭から落下したり、急に走って壁や柱に激突したりといった、日常の中で起こりうる頭部への軽微な外傷に関してはてんかんとはほぼ無関係と考えて良いです。

成人後や高齢期に発症するてんかんの主な原因として挙げられるのが、「脳血管障害」です。
一般的には脳卒中という名で知られており、特に50歳以上の高齢期に起きるてんかんの中で最も多いとされる原因となっています。
脳血管障害の中には、くも膜下出血や脳出血、脳梗塞といった症状・病気も含まれます。
てんかんは脳の神経細胞の電気的な刺激が主体ですが、脳血管障害を発症すると脳の神経細胞が直接ダメージを受けてしまいます。

また、高齢になると身体能力が低下して転倒する可能性が増えて、頭部の外傷によるてんかんが発生する確率が上昇します。
転倒して頭部を損傷することにより、さらにてんかんにつながる脳腫瘍も増えてしまいます。
他にも、高齢期特有であるアルツハイマー病などの神経変性疾患も、てんかんの原因となる可能性が高いとして注目を集めています。

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てんかん発作やてんかんの症状を防ぐ方法

てんかんは脳内の神経細胞であるニューロンが過剰に反応して電気的刺激を多発することが原因で起こる、けいれんや意識の消失という症状が出る慢性病です。 けいれんや意識消失は突発的にはどんな人にでも起こりうるので、てんかんと診断されるためには1回の症状発生では分かりません。 このような状態が複数回繰り返されることでてんかんと確認出来ます。 てんかんには大きく分けて5種類の症状があります。 てんかんは患者さん自体は発作の時に意識がない事が多く、そもそも発症していたのかどうかすら分からない場合があります。 そのため周囲の人が発作に気づいてあげることが病気発見の第一段階になります。 ところがてんかんの中には、単に動作が止まって意識が一瞬なくなってすぐに戻るという症状もあり、異常な動きがないために周囲の人が気が付かないタイプもあるので注意が必要です。 病院には発作の状況を説明できる発見者と一緒に行くのが一番よいでしょう。てんかんは慢性病ですので、長期の投薬で治療するのが一般的です。 てんかんが完治できるかどうかというのは意見の分かれるところですが、少なくとも約8割の人は薬を飲むことによってほぼ完全に発症を防ぐことが出来ます。 抗てんかん薬は多数作られていますが、どれを処方するかは患者さんの症状や発作の状況から医師が判断します。 多くの場合には1つの薬で効果がありますが、1つでも効かない場合には2つ、3つと増やしていく治療を行います。 このような方法で発作を予防できる人が8割ですが、残りの2割の人はどんな薬を使っても発作を防ぐことが出来ない難治性てんかんと呼ばれるタイプの人になります。 てんかんには原因がよく分からないものとてんかんを誘引する何かがある場合とがあります。 てんかんを誘引していると思われるものには睡眠不足や過度なストレス、光や音などの強い刺激もありえます。 発作の発生とこのような刺激の関連が考えられる場合には、出来るだけその原因を除去する生活を送ることが予防につながります。 てんかん症状が起きやすい状況とは 先ほども書きましたが、てんかんを引き起こしやすい状況というのが存在します。 てんかんの多くは3歳以下で発症する事が多いです。 以前、あるアニメを見た子供たちが多数けいれんを起こしたという事例がありますが、これは光刺激と特有の模様に脳が過剰に反応したてんかん発作の一例です。 このような事から光、音、模様などに反応しやすい方はそれを避けるだけで症状を予防する事が出来ます。 また、睡眠不足も症状を起こしやすい原因の大きなものとされています。 基本的には昼の間に活動して夜は寝るという規則正しい生活と睡眠時間を充分に確保する事が重要です。 残業などで睡眠時間が削られるような状況は発作が起きやすいパターンといえます。 また、睡眠時間は確保されていてもシフト勤務や夜勤の仕事などは避けた方がよいとされています。 てんかんの治療は薬を飲むことが基本です。 長期の投薬になりますので暫く発作がないとついつい薬を飲み忘れてしまったりしがちですが、薬がきれると発作の危険性が高まりますので、絶対に毎日決められた量を飲むようにしなければなりません。 他の病気にかかってしまったり怪我をしてしまった場合に治療薬を処方されますが、その場合にも医師に抗てんかん薬を服用している事を説明して服用を続けるのが基本です。 妊娠に関しても薬をやめたいという希望を持つ患者さんが特に多くなりがちですが、基本的には服薬を続けないと発作が出てしまいます。 少なくとも自己判断で薬を止めたり量を減らさないようにすることが大事です。 食事についての制限は特になく、辛い物も常識の範囲内であれば問題なく摂取できます。 ただしアルコールについては発作を誘発しますので、とにかく飲まないことが大事です。 接待などどうしても飲まざるを得ない状況でも口をつける程度でやめるようにしましょう。

2019年09月28日
てんかん症状と発達障害の関係

てんかん発症に伴い合併するとされる症状に、自閉症スペクトラム障害やADHDなどを含む発達障害が挙げられます。 てんかんは脳機能に何らかのダメージやトラブルが発生したことにより発症しますが、発達障害の場合は脳機能に先天性の障害があることにより発症します。 発達障害とてんかんの共通事項として、遺伝子変異が挙げられます。 脳内の情報伝達を司る神経回路形成に異常があり、いずれも神経細胞の情報伝達に偏りがあります。 神経細胞が脳内での情報伝達を行う際、興奮性と抑制性の2つのシグナルをバランスよく用いますが、てんかん・発達障害ともに興奮性に傾きます。 そのため正常に伝達が行われず、両症状ともに脳波に異常が見られるという構造です。 てんかんで見られる神経細胞が行う情報伝達の、興奮・抑制性のシグナルのバランスの乱れがどのように発達障害を引き起すのかといった因果関係は、現時点では明らかになっていません。 また、てんかんと発達障害が合併する場合、知的障害も伴うことが多いです。 発達障害は先天的な脳機能障害が原因であるため、一部の能力が一般的な水準に満たないなど、能力の極端な偏りが生じている状態です。 精神面か運動面、もしくは両面での発達の遅れが見られることがあります。 中でも、重度の知的障害と身体障害を併せ持つ「重症心身障害」の場合、およそ30~60%の確率でてんかんを合併すると報告されています。 発達障害よりも併発する確率が高いのは、発症原因として脳の障害に左右されることが関係しているからです。 自閉症やアスペルガー症候群などを含む広汎性発達障害も併発する可能性があります。 発達障害に分類されており、こちらも遺伝が起因であると考えられています。 一卵性双生児の間では5~7割の発現確率があるなど、同じ遺伝子情報を共有する者同士の発現率が高いという研究結果があるためです。 この他、てんかん発作や発達障害を起因とした症状として、うつ病や不安障害などの精神疾患の併発も見られます。 てんかんと発達障害の子どもが通う学校の選び方 本人が持つ症状がてんかんのみであれば、通常の学校・学級への進学となりますが、てんかんに加えて障害を伴っている場合は、その状況や重度により選び方が変わります。 てんかんと発達障害を併発している場合の学校の選び方としては、通常の学校の学級と特別支援学級、そして特別支援学校といったように大きく分けて3通り存在します。 通常の学校を選ぶ際の基準としては、学校や教師側がてんかんの知識と理解を持っていること、学校側がクラスメイトやその保護者に理解を求める姿勢があることがまず挙げられます。 周囲の理解はもちろん、てんかん発作時の対応や服用後に見られる副作用に関しての理解なども不可欠です。 さらに発達障害に関しての学校の選択基準としては、1時限つまり45分間席について集中できるかどうかがポイントになります。 集団行動がとれて、教師の指示に従うことが可能であれば問題ないですが、叱られる回数が増えたり、クラスメイトから奇異の目で見られたりするなど、本人の自己肯定感が下がる恐れがあります。 ただ、椅子にじっと座っていることができても、受動型の発達障害の子である場合は、別世界に没頭して授業に集中しておらず、理解できないまま教師に放置される可能性もあるので注意が必要です。 困難である場合は、支援員の配備を相談したり、通級・支援級の利用も視野に入れたり、学校外での療育への通学などを通じて本人のスキル獲得を図るといった方法も考慮に入れてください。 最も大切なのは、保護者は当然ながら何より本人の気持ちや考えを優先して、その子に適した学校を選ぶことです。 入学する前から、就学前相談や教育相談といった機会を利用できるため活用しましょう。 各学校では、担任の教師のほか特別支援教育コーディネーターやスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーに相談することも可能です。

2019年09月01日
ラミクタール錠(成分名ラモトリギン)はどんな薬?

ラミクタールはラモトリギンと呼ばれる物質を主成分とするお薬です。 この薬はてんかんにかかっている人の部分発作や全般発作の発生を抑えることができます。 また、双極性障害のうつ状態を改善するための治療にも使われます。 てんかんの治療薬として使う場合には、部分発作と全般発作のどちらにも効果があります。 部分発作に関してはすべての症状に効き目があります。 全般発作のなかでは、大発作とも呼ばれる強直間代発作や子供がかかりやすい欠伸発作、レノックス・ガストー症候群などに効きます。 精神を安定させる作用があるため、双極性障害の治療に使う場合には、感情の浮き沈みをコントロールしたい場合に有効です。 急に怒り出したり、急に悲しくなったりという状態を改善します。脳が興奮しやすくなる状態を落ち着かせてくれるお薬です。 しかし、効果が現れるまでには飲み始めてからしばらく時間がかかります。 ラミクタールを飲む場合には、一緒に飲むと相互作用を起こす薬がいくつかあります。 他の抗てんかん薬と併用する場合には、症状や副作用の有無によって服用量を調節することが必要です。 また、経口避妊薬とも相互作用を起こす危険性があるので併用には十分に注意してください。 ラミクタールの副作用としては、次のようなものが知られています。まず、人によっては発疹や発赤などの症状を起こすことがあります。 場合によっては、のどの痛みや目の充血・腫れなどを引き起こすこともあります。 アレルギーなどの持病を抱えている人は、この薬を服用する際に十分な注意が必要です。 その他の副作用として多いのが、めまいや眠気などの症状です。人によっては頭痛や複視などを引き起こす場合もあります。 意識が低下しているときには、自動車を運転するなどの危険な作業は避けなくてはいけません。 ラミクタールは徐々に効果を発揮する薬ですが、もしも飲み忘れていたことに気づいた場合にはどうするのが適切でしょうか。 それは次のようになります。 ラミクタールを飲み忘れたらどうする? もしラミクタールを飲み忘れていたことに気づいた場合には、慌てて必要以上の量を飲んだりしないように気を付けなくてはいけません。 必要以上の量を飲んでしまうと、副作用が強く出たり逆に症状を悪化させてしまう危険性もあります。 どうするべきかよく分からないときには、薬の注意書きなどを改めて読んでみるようにしてください。 ラミクタールは半減期がおよそ30~40時間ほどと長いのが特徴です。 この間は、有効成分であるラモトリギンが血液中に半量以上残っている状態になります。 また、他の抗てんかん薬を併用している場合には、半減期がさらに長くなる場合もあります。 薬が十分に代謝しおえていない状態で次の薬を飲んでしまうと、重い副作用が出てしまう危険性があります。 ラミクタールの服用量は、通常最初の2週間は25ミリグラムのものを1日1回となっています。 また、3週目以降は50ミリグラムのものを1日1回、5週目以降は100ミリグラムを1日2回に分けて服用することになっています。 その後は、経過観察によって薬を飲む量が増減されます。 ラミクタールを飲み忘れていた場合には、その場ですぐに飲み忘れていた分を飲むようにしてください。 ただし、次の服用時間が近い場合には、その分を1回飛ばすようにします。 つまり、1日1回ラミクタールを服用している場合には、飲み忘れていたことに気づいた時点で1回分薬を飲むようにします。 また、1日2回の服用となっている場合には、例えば朝の薬を飲み忘れていたことをお昼くらいまでに気づいたのであれば、その時点で薬を1回分服用します。 しかし、薬を飲み忘れていたのに気づいたのが夕方くらいであれば、その時点で1回分服用するようにし、夕方の分は飛ばすようにしてください。 1回に2回分の量を飲んだり、1回分飲んで時間が経たないうちに次の1回分を飲むようなことは絶対に避ける必要があります。 もし誤って多くの量を飲んでしまった場合には、医師や薬剤師などに相談するようにしてください。

2019年08月28日
カルバトール錠(成分名カルバマゼピン)の半減期とは

カルバトールはてんかんの部分発作や、双極性障害などの治療に使われる薬です。 とくに側頭葉で起きる部分発作に対しての効果が高く、けいれんなどの症状によく効きます。 また、双極性障害では躁状態を改善するのに効果があります。 この薬の主成分はカルバマゼピンと呼ばれるものです。 カルバマゼピンは、脳の神経系に働いて興奮状態を抑え、神経膜を安定させるという働きを持っています。 半減期はおよそ36時間です。また、血中濃度が最高になるまでにはおよそ4時間から24時間かかるとされています。 薬の半減期というのは、薬に含まれている薬効成分の血液中における濃度が半分になるまでの時間のことです。 人が薬を飲んだ場合、まず小腸で吸収されてから血管へと送られ、身体の隅々まで届けられることになります。 血液中の薬効成分は肝臓で徐々に代謝されるので、その量は時間が経つにつれてだんだんに減っていきます。 薬の半減期というのは、これがちょうど半分になるまでにかかる時間のことです。 カルバマゼピンの半減期は約36時間ですから、薬を飲んでから一日半の間はその薬効成分の半分以上の量が血液中に存在しているということになります。 カルバトールの効果はこの間継続して現れますが、カルバマゼピンの血中濃度が下がるにしたがってその効き目はだんだんに緩やかなものになっていきます。 血中濃度が最高になるのが飲んで4時間後~24時間後くらいの時間なので、だいたいそのくらいの時間帯に効果が最大になるということになります。 また、薬の作用時間は服用を続けるにしたがってだんだんに短くなっていくとされています。 そのため、通常は1日のうち2回から3回くらいに分けてこの薬を服用することになります。 このように、カルバトールは症状が出ている間はずっと、1日に何回か服用しなくてはいけません。 そのため、てんかんや双極性障害の症状がつねに出ていて、この薬を飲み続けなくてはいけない人は、副作用についても気になってくるのではないでしょうか。 カルバトールには、じつは体重が増えやすくなるという副作用があります。 カルバトールは飲み続けると太るの? カルバトールを飲むとなぜ太るのでしょうか。この薬の成分自体には、人の体重を増やすという効果はありません。 薬を服用したときの体重増加は、あくまでも副次的なものであると言えます。 カルバトールは病院で処方される薬のなかでは、気分安定剤という種類に含まれます。 一般的に気分安定剤を含む向精神薬を飲んでいる人は太ることが多いと言われています。 これは、向精神薬を飲んだ人が行動的になり、食事量が増えることがあるためです。 カルバトールの場合、他の向精神薬にくらべてとくに太りやすいというわけではなく、体重の増加には個人差があります。 もし、カルバトールを飲んでいてどうしても太ってしまうというのであれば、普段の食生活についても見直してみる必要があります。 間食や脂質・糖質の多い食事をしているのであれば、野菜やタンパク質などカロリーの低い食事メニューに変えてみるようにしましょう。 また、ビタミンやミネラルなどはバランスよく摂取することが大切です。 もう一つの理由として、カルバトールには身体の代謝を低下させてしまうという作用があることが分かっていますが、その原因についてはまだはっきりとしていません。 身体の代謝が低下すると、体内でのエネルギー消費量が減ってしまうため、皮下脂肪や内臓脂肪などがつきやすくなります。 こうした場合、日ごろの習慣のなかに適度な運動を取り入れる必要があります。 筋肉がつけばそれだけカロリー消費をしやすい身体になるため、トータルでの代謝量を増やすことができます。 カルバトールを飲むと太るというのは、このように主に2つのことが原因となっています。 食事量の増加と代謝の低下という2つの要素によって体重増加が起こるわけです。 カルバトールを飲んだときの太りやすさは、日ごろの生活スタイルとも関係しています。 もし食事量が増えたときには、栄養のバランスを考えた上で適度な運動をするようにすれば体重増加を防ぐことができます。

2019年08月25日
テグレトール錠(成分名カルバマゼピン)はどんな薬?

テグレトールはてんかんによって起きる発作の治療薬として使われている薬です。 この薬の有効成分はカルバマゼピンで、白い錠剤タイプのものや細粒状のものなどが販売されています。 てんかんの発作のなかでも、部分発作にたいして効き目が高い薬となっています。 テグレトールの主成分であるカルバマゼピンは、脳の神経に働いて興奮を抑える働きがあります。 そのため、感情の高ぶりを抑えて精神を安定させるという効果を持っています。 カルバマゼピンは脳の神経だけでなく末梢神経にも作用するので、てんかんの発作時に起きる手足のばたつきや震えなどの症状を抑える効果もあります。 とくに側頭葉で起きる部分発作については効果が高い薬です。 テグレトールは双極性障害や三叉神経痛などの治療にも使われます。 双極性障害ではうつを抑える効果はあまり高くありませんが、躁状態を抑える効果がやや強くなっています。 気分を鎮めて落ち着いた状態にしてくれるので、気持ちが高ぶったり、悲観的な症状になっているときなどによく効きます。 テグレトールの医薬効果は、他の気分安定薬とくらべるとリラックス効果の高い薬となっています。 しかし人によっては眠気やめまいなどの副作用が出ることもあります。 この薬を飲んで頭痛や吐き気などの症状が出た場合には注意が必要です。 また、自動車を運転したり危険な作業に従事する人は慎重に服用したほうが良いでしょう。 テグレトールの副作用としては、この他に発疹や発赤などの症状が出ることもあります。 重い皮膚症状が出ることもあるので、持病やアレルギーなどの症状を持っている人は、事前に医師などに相談する必要があります。 妊娠中の人や心臓病・腎臓病にかかっている人も、この薬を飲む場合には注意が必要です。 テグレトールを飲む場合には、1日1回または2回に分けて服用します。 しかし効果はすぐに現れるわけではなく、十分な効き目が得られるまでにはしばらく時間がかかります。 テグレトールは飲んだら効果が現れるのはいつ? テグレトールは、てんかんの原因そのものを治療する薬ではありません。 そのため、治療中はこの薬を続けて飲んでいく必要があります。即効性はなく、効果が現れるまでには一週間から数週間かかるとされています。 症状が安定するまでにかかる期間や、服用しなくてはいけない量には個人差があります。 テグレトールの服用を開始する場合には、通常100~200ミリグラムのものを1日2回、または200~400ミリグラムのものを1日1回飲むことから始めます。 その後は症状を見極めながら1日600ミリグラムまで服用する量を増やしていきます。効果はこの段階で現れることもあります。 しかし、人によってはより多く服用できることもあり、その場合には1日1200ミリグラムが最大量となっています。 また、子供の場合は1日あたり100~600ミリグラムの量を何回かに分けて服用します。 三叉神経痛の治療に使われる場合は、大人であれば1日200~400ミリグラムから始めて、最終的に1日600ミリグラムまでを何回かに分けて飲みます。 最大量は1日800ミリグラムまでです。子供は年齢や症状などによって服用する量が変わります。 薬の増量は経過観察をしながら行われるので、最終的に飲む量は人によって変わってくることになります。 また、薬の効果が安定的に得られる量は人によって異なるので、十分な効き目が現れるのは服用量が必要な量に達してからということになります。 それまでの間は、効果は限定的だと考えておいたほうが良いでしょう。 テグレトールは、他の気分安定薬とくらべると効果が現れるのが早い薬になっています。 副作用がなければ薬を増量できるので、人によっては十分な効果が現れるまでには一週間ほどで済むこともあります。 テグレトールを一ヶ月から半年間服用した場合、双極性障害のおよそ8割の人で症状が改善されると言われています。

2019年08月23日