Month: September 2019
てんかん発作やてんかんの症状を防ぐ方法

てんかんは脳内の神経細胞であるニューロンが過剰に反応して電気的刺激を多発することが原因で起こる、けいれんや意識の消失という症状が出る慢性病です。 けいれんや意識消失は突発的にはどんな人にでも起こりうるので、てんかんと診断されるためには1回の症状発生では分かりません。 このような状態が複数回繰り返されることでてんかんと確認出来ます。 てんかんには大きく分けて5種類の症状があります。 てんかんは患者さん自体は発作の時に意識がない事が多く、そもそも発症していたのかどうかすら分からない場合があります。 そのため周囲の人が発作に気づいてあげることが病気発見の第一段階になります。 ところがてんかんの中には、単に動作が止まって意識が一瞬なくなってすぐに戻るという症状もあり、異常な動きがないために周囲の人が気が付かないタイプもあるので注意が必要です。 病院には発作の状況を説明できる発見者と一緒に行くのが一番よいでしょう。てんかんは慢性病ですので、長期の投薬で治療するのが一般的です。 てんかんが完治できるかどうかというのは意見の分かれるところですが、少なくとも約8割の人は薬を飲むことによってほぼ完全に発症を防ぐことが出来ます。 抗てんかん薬は多数作られていますが、どれを処方するかは患者さんの症状や発作の状況から医師が判断します。 多くの場合には1つの薬で効果がありますが、1つでも効かない場合には2つ、3つと増やしていく治療を行います。 このような方法で発作を予防できる人が8割ですが、残りの2割の人はどんな薬を使っても発作を防ぐことが出来ない難治性てんかんと呼ばれるタイプの人になります。 てんかんには原因がよく分からないものとてんかんを誘引する何かがある場合とがあります。 てんかんを誘引していると思われるものには睡眠不足や過度なストレス、光や音などの強い刺激もありえます。 発作の発生とこのような刺激の関連が考えられる場合には、出来るだけその原因を除去する生活を送ることが予防につながります。 てんかん症状が起きやすい状況とは 先ほども書きましたが、てんかんを引き起こしやすい状況というのが存在します。 てんかんの多くは3歳以下で発症する事が多いです。 以前、あるアニメを見た子供たちが多数けいれんを起こしたという事例がありますが、これは光刺激と特有の模様に脳が過剰に反応したてんかん発作の一例です。 このような事から光、音、模様などに反応しやすい方はそれを避けるだけで症状を予防する事が出来ます。 また、睡眠不足も症状を起こしやすい原因の大きなものとされています。 基本的には昼の間に活動して夜は寝るという規則正しい生活と睡眠時間を充分に確保する事が重要です。 残業などで睡眠時間が削られるような状況は発作が起きやすいパターンといえます。 また、睡眠時間は確保されていてもシフト勤務や夜勤の仕事などは避けた方がよいとされています。 てんかんの治療は薬を飲むことが基本です。 長期の投薬になりますので暫く発作がないとついつい薬を飲み忘れてしまったりしがちですが、薬がきれると発作の危険性が高まりますので、絶対に毎日決められた量を飲むようにしなければなりません。 他の病気にかかってしまったり怪我をしてしまった場合に治療薬を処方されますが、その場合にも医師に抗てんかん薬を服用している事を説明して服用を続けるのが基本です。 妊娠に関しても薬をやめたいという希望を持つ患者さんが特に多くなりがちですが、基本的には服薬を続けないと発作が出てしまいます。 少なくとも自己判断で薬を止めたり量を減らさないようにすることが大事です。 食事についての制限は特になく、辛い物も常識の範囲内であれば問題なく摂取できます。 ただしアルコールについては発作を誘発しますので、とにかく飲まないことが大事です。 接待などどうしても飲まざるを得ない状況でも口をつける程度でやめるようにしましょう。

2019年09月28日
てんかん症状と発達障害の関係

てんかん発症に伴い合併するとされる症状に、自閉症スペクトラム障害やADHDなどを含む発達障害が挙げられます。 てんかんは脳機能に何らかのダメージやトラブルが発生したことにより発症しますが、発達障害の場合は脳機能に先天性の障害があることにより発症します。 発達障害とてんかんの共通事項として、遺伝子変異が挙げられます。 脳内の情報伝達を司る神経回路形成に異常があり、いずれも神経細胞の情報伝達に偏りがあります。 神経細胞が脳内での情報伝達を行う際、興奮性と抑制性の2つのシグナルをバランスよく用いますが、てんかん・発達障害ともに興奮性に傾きます。 そのため正常に伝達が行われず、両症状ともに脳波に異常が見られるという構造です。 てんかんで見られる神経細胞が行う情報伝達の、興奮・抑制性のシグナルのバランスの乱れがどのように発達障害を引き起すのかといった因果関係は、現時点では明らかになっていません。 また、てんかんと発達障害が合併する場合、知的障害も伴うことが多いです。 発達障害は先天的な脳機能障害が原因であるため、一部の能力が一般的な水準に満たないなど、能力の極端な偏りが生じている状態です。 精神面か運動面、もしくは両面での発達の遅れが見られることがあります。 中でも、重度の知的障害と身体障害を併せ持つ「重症心身障害」の場合、およそ30~60%の確率でてんかんを合併すると報告されています。 発達障害よりも併発する確率が高いのは、発症原因として脳の障害に左右されることが関係しているからです。 自閉症やアスペルガー症候群などを含む広汎性発達障害も併発する可能性があります。 発達障害に分類されており、こちらも遺伝が起因であると考えられています。 一卵性双生児の間では5~7割の発現確率があるなど、同じ遺伝子情報を共有する者同士の発現率が高いという研究結果があるためです。 この他、てんかん発作や発達障害を起因とした症状として、うつ病や不安障害などの精神疾患の併発も見られます。 てんかんと発達障害の子どもが通う学校の選び方 本人が持つ症状がてんかんのみであれば、通常の学校・学級への進学となりますが、てんかんに加えて障害を伴っている場合は、その状況や重度により選び方が変わります。 てんかんと発達障害を併発している場合の学校の選び方としては、通常の学校の学級と特別支援学級、そして特別支援学校といったように大きく分けて3通り存在します。 通常の学校を選ぶ際の基準としては、学校や教師側がてんかんの知識と理解を持っていること、学校側がクラスメイトやその保護者に理解を求める姿勢があることがまず挙げられます。 周囲の理解はもちろん、てんかん発作時の対応や服用後に見られる副作用に関しての理解なども不可欠です。 さらに発達障害に関しての学校の選択基準としては、1時限つまり45分間席について集中できるかどうかがポイントになります。 集団行動がとれて、教師の指示に従うことが可能であれば問題ないですが、叱られる回数が増えたり、クラスメイトから奇異の目で見られたりするなど、本人の自己肯定感が下がる恐れがあります。 ただ、椅子にじっと座っていることができても、受動型の発達障害の子である場合は、別世界に没頭して授業に集中しておらず、理解できないまま教師に放置される可能性もあるので注意が必要です。 困難である場合は、支援員の配備を相談したり、通級・支援級の利用も視野に入れたり、学校外での療育への通学などを通じて本人のスキル獲得を図るといった方法も考慮に入れてください。 最も大切なのは、保護者は当然ながら何より本人の気持ちや考えを優先して、その子に適した学校を選ぶことです。 入学する前から、就学前相談や教育相談といった機会を利用できるため活用しましょう。 各学校では、担任の教師のほか特別支援教育コーディネーターやスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーに相談することも可能です。

2019年09月01日